今月一日付の毎日新聞の記事からの抜粋です。(ウェブサイトにも出ています)
・・虫歯などの治療を前に、治療内容をイラストなどで幼児に説明して不安を和らげるアプリを、さいたま市のIT会社役員、金子訓隆(のりたか)さん(47)が開発している。自閉症の長男、真輝(まさき)君(8)が歯科の治療機器を怖がって苦労した経験を生かす。既に一部の病院で試験導入しており、14〜16日に仙台市で開催される日本障害者歯科学会で開発の取り組みが発表される。
開発中のアプリ「
はっするでんたー」は、タブレット端末「iPad(アイパッド)」用。子供のイラストや写真で説明する。登録されたさまざまな治療シーンから、個別の治療に沿って「エプロンをつけます」「お水が口の中に入ります」などのシーンを選ぶと、その日の治療の流れが分かる。一部の大学病院の外来などで試作機が試験稼働している。発売は来春を目指す・・
YouTubeでもデモ動画がアップされていますが、これはかなり良いです。
大人でも気が重い歯科治療。少しでも緊張を和らげてもらいたいと様々に試行錯誤していますが、ましてや
幼い子供たちは、なぜこんなに怖いことをしなければならないのか?と診療室で葛藤しています。
言葉で諭したり、アニメのDVDで気を紛らしてもらったり・・でも、きっと子供たちにとってはつらい時間。
日常生活で困り感のある子供たちは、特に見通しの立たない、わからないことにたいして気持ちを切り替えていくのが困難です。
このようなアプリ、絵カードがあれば、先の流れを理解することができるので、嫌な歯科治療を少しでも受け入れられるとっかかりになるかもしれません。
この記事は、私たちにとっても視界がぱっと明るくなるものです。
本当に全国の歯科医院に早く普及されるとよいと思います。
posted by Dr.エリー at 23:19|
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